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弁護士法人 白浜法律事務所

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白浜の思いつき
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2014/10/08

法科大学院の入学者と修了者の推移の把握が難しい

現在、10月11日のシンポに向けて、データの分析をしています。
文部科学省では、法科大学院の定員と入学者数を統計しているため、かなりの法科大学院で定員割れとなっていることがわかります。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/012/siryo/__icsFiles/afieldfile/2014/07/14/1349562_2.pdf
私が定員割れ以上に気になっていることは、法科大学院の在学生の中で、予備試験に合格したり、法曹以外の道に進むことを決断したりして、法科大学院を中退する人がどの程度いるのか、また、その増加傾向があるのかどうかということです。この実態を調べようとしているのですが、法科大学院のホームページをみる限り、修了生の推移をまとめているところが少ないため、統計的なデータの抽出に行き詰まってしまいました。
東京大学法科大学院は、かなり詳細なデータを公表されているのですが、平成25年度が在籍者数や修了者数のデータが公表されていないため、推移がわからなくなっています。
http://www.j.u-tokyo.ac.jp/in/hys/nyugaku/syoukai/shiryo.html
なお、在籍者のデータをみると、東京大学法科大学院ではかなり厳しい進級審査をしていることが推察されます。
京都大学法科大学院も、詳細なデータを公表されています。
この二つの法科大学院以外は、修了者の数もわかりにくいため、データの分析に行き詰まってしまいました。
中途退学が増えていないかどうかということも法科大学院の実態把握上は大事なことですから、文部科学省には、修了者数についても、各法科大学院毎に数字がわかるような統計資料を集めて公表していただくようにしていただければと思います。

2014/10/06

10月11日(土)の大阪弁護士会館でのシンポに参加します

考えよう! 『法曹人口・法曹養成問題』
というテーマで、2014年10月11日(土)13時00分~16時00分、大阪弁護士会館でシンポジウムが開かれます。
主催は、私も参加している「これからの司法と法曹のあり方を考える弁護士の会」です。
私は、弁護士人口の現状について、報告することになっています。主には、このブログで公開していることを紹介することにしていますが、弁護士の所得の激減などブログでは紹介できていないことなども含めて、最新のデータに基づいての報告をする予定です。
新65期の方やブラック企業の問題を訴えておられる川村遼平さんもパネラーとして参加されます。川村さんには、ブラック士業の問題などに触れてもらえるようです。弁護士激増政策がもたらした現状がよくわかるシンポになるものと期待しています。
私が、弁護士激増政策の問題を訴え始めた頃には、弁護士の中でもアホなことを言うなというような雰囲気があって苦労しましたが、今回、大阪弁護士会館という場所で議論する機会が持てたということには、感慨深いものがあります。
できるだけ多くの人にご参加いただければと思っています。