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弁護士法人 白浜法律事務所

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白浜の思いつき
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2010/09/13

現行63期の就職結果

例年のことですが、この調査をやっているのは、白浜だけなので、報告させていただきます。
 現行63期の合格者数は、195名でした。354名から159名の減少です。これは元々旧司法試験の廃止に向けて合格者数が少なくなっていたためです。合格者の中には、現行62期や新62期で不合格となって再受験された人も含まれているということは、例年ご説明させていただいているとおりです。
 このうち、弁護士として登録できる日の初日に登録した人は、143名です。これは、日弁連のHPの会員専用ページを利用して検索した結果によるものです。合格者に占める割合は80%から73%に減少しています。
 次に、現行63期から採用された検察官は、4名と発表されています。昨年の11名から7名減少で、合格者に占める割合は3.1%から2.0%に減少です。
 最後に、現行63期から採用された裁判官の数は、4名です。昨年の7名から3名減少で、合格者に占める割合は2.0%で昨年とほぼ同じということになります。但し、現状では内定ということで、正式採用は9月20日ということで聞いています。
 この結果、195-143-4-4=44名が、初期登録できるときには法曹にはならなかったということとなり、二回試験合格者に占める比率は22.6%と言うことで、昨年の14.4%から大幅に増加してしまいました。
 なお、現行63期の場合、弁護士の登録日も検察官の採用日も8月26日でしたが、裁判官だけは、下級裁判所裁判官指名諮問委員会が9月8日開催ということだったことと、民主党の代表選挙の影響を受けたためか、閣議決定の関係などで9月20日採用になったようです。
 しかし、司法研修所は最高裁に所属する組織ですから、司法修習の終了日、つまりその翌日が採用可能な日のことは、最高裁としても当然にわかっていることですから、できる限り早く裁判官として活動できるようにしてやることは簡単にできることなのではないかと思います。国民の代表が採否を決めるということを裁判官に自覚させることは大事なことなのかも知れませんが、他方で、就職が不安定な状態が続いている中、裁判官だけ不安定な時期を長くしてしまうことは、就職のことをまず第一に考えて仕事をするような裁判官が増えることにつながらないのか、心配なところがあるように思います。
 ところで、この種のデータは、最近では日弁連も給費制維持のためのパンフレットに使っているようですから、引用するなどして、どんどん使ってもらったら結構です。
              60期   現行61期   現行62期  現行63期
合格者数        1397人    609人    354人   195人
法曹にならなかった人   69人     33人     51人    44人
比率            4.9%    5.4%   14.4%   22.6%
法曹にならなかった人とは、登録できるときに登録しなかったという人を指しており、後に就職ができた人は含んでいません。