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弁護士法人 白浜法律事務所

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2010/06/30

青島へ仕事にゆく

某会社の監査役として、青島に工場部門の監査にでかけることとなった。日曜日を使っての出発だった関係で、直行便ではなく仁川空港を経由してのフライトである。外国で1人で乗継をしたのは初めての経験だった。さすがに、仁川から青島への便には、日本人も少なく、日本語の説明もなかったので多少不安になった。
 青島は山東半島の東に位置している港町である。山東半島は、周が殷を滅ぼしたときに、功績のあった太公望が封じられた斉の国があったところである。色々と見物できるところもあるのかも知れないが、今回も、工場の視察や関係者との面談などのための2泊3日の強行軍だったため、ホテルからの風景と空港の行き帰りの車中からの眺めを見物しただけである。
 山東半島は、北京にも近く、青島のような良港もあるので、開発が進んでいて、高速道路も整備されている。道路からみる景色は、看板が漢字で書かれていることを除けば、アメリカの西海岸と変わらないような雰囲気になっていた。また、至る所に高層マンションが建築されていて、今も大きく発展しつつあるように感じた。
 監査役の仕事は、昔は名目上のものだったりした時代もあったのかも知れないが、今では毎月の取締役会への出席状況が株主総会で報告されたりするし、社会全体としてもコンプライアンスが重視されていることもあるので、日々重要性が増している。それでも、なかなか海外施設の監査までするのは難しいところがあるが、遠いところほど監査の必要は増すと考えて、なるべく意識して監査にでかけるように心がけている。これで海外往査は、4回目となった。
 私は、毎月の取締役会の出席なども含めて、企業経営の現場に触れることができるという意味では、社外監査役の仕事は弁護士にとっても重要な業務の一つであると感じている。なお、監査の内容はブログに書くべきことではないので省略するが、今回の往査も非常に有意義なものであり、監査役としても安心できるものであったということだけは、書きとどめておくこととする。

2010/06/20

宇都宮会長と高木元連合会長との論争について思うこと

毎日新聞が、弁護士の就職難をめぐって、前連合会長・高木剛氏と宇都宮日弁連会長との論争を取り上げている。
http://mainichi.jp/select/opinion/souron/news/20100620org00m070003000c.html
宇都宮会長は、実際に就職難が生じていることを訴えつつ、他方で、裁判官や検察官は増えていない状況を指摘しているのに対して、高木氏は、就職難の状況を全く知ろうともせずに、「経済活動のテンポの速さに対応するには、司法の容量が小さすぎ、訴訟に時間がかかりすぎた。具体性を持った改革を進めていくため、合格者の目標人数を決めた。」と、弁護士人口爆発政策が、抽象的な議論の下に策定されたことを言うだけになってしまっている。失業保険の受給資格もない何百人もの失業者が出現するかも知れない現状に対して、労働組合出身者が発する言葉とは私には思えない。
さらに、高木氏は、「資格を取った人が高いレベルで所得を得るのに越したことはない。だが、どんな職業の人でも、自分たちの領域や需要の拡大に努力している。今の就職難や借金の話は、苦労して法曹資格を取ったのだから、せめて食いぶち保障をしろ、というようにも聞こえてしまう。」と言う。しかし、そもそも宇都宮会長は、実際に修習生の就職先がない現状にある、つまり、資格を持った失業者が沢山出現する可能性があるということを訴えているのであって、高い給与を保障せよというような話はしていない。また、実際に私がみている限り、修習生は、就職活動に懸命に努力している。修習専念義務のある修習生は営業活動などもできないのだから、修習生に就職先確保に努力せよと言うのは筋違いであるし、かわいそうでもある。高木氏は、弁護士会が就職先を確保せよというのかも知れないが、実際に、弁護士会としてはかなり無理をして就職先を探して、修習生に情報提供をしてきたが、もはや限界に達したというのが実情である。そのことは、この数年のうちに修習を終えた人たちに聞けばよくわかることである。ひょっとして、高木氏は、司法修習は研修所だけがやっていると誤解されているのではないか、また、司法修習のほとんどは、実務修習が担っていて、各指導担当弁護士が無給で修習生の実務指導をしていて、就職先の面倒などの相談にも乗ってきているという実情をご存じないのではないか。
立会人(伊藤正志論説委員なのか伊藤一郎氏なのかは不明だが)は、「弁護士全体の収入は一般の目から見ても高い。パイを奪われないよう、先輩弁護士が若手の参入を阻んでいる印象も受けるが」というが、この論理でいえば、今事務所を経営している弁護士は、自分の事務所の経営は無視してでも若い人を雇えということになろうが、なぜ、弁護士だけがそのようなことを言われねばならないのか理解しがたいところがある。弁護士は、一人で仕事をしているわけではなく、事務員も抱えている経営者でもあるのである。今の経営状態に合わせて、新人を雇い入れるかどうかを決めるのは当然のことであって、経営を無視して雇い入れろなどと言われる立場にはない。若者の就職難があるから、黒字を赤字にしてでも若者を雇い入れろなどとは企業ですら言われていないはずである。なぜ、弁護士だけは赤字になっても人を雇い入れろと言わんばかりの非難を受けなければならないのだろうか。ただ、実際には、自分の事務所の経営は人を雇うほどではないけれども、若い人がかわいそうだから何とか雇ってあげようかということで無理して雇い入れている弁護士事務所がかなりの数になっているのである。決して努力していないわけではないのである。また、そもそも、マスコミも修習生を爆発的に増やして社会の隅々にまで進出させたらいいと提案し賛同していたはずである。そうであれば、新聞社も弁護士を大量に雇えばいいのである。自分のことは棚に上げて、他人事のような話をされても困る。また、弁護士が若手の参入を阻んでいる事実などない。むしろ、即独支援とか、ノキ弁の紹介など、劣悪な労働環境での就労についても問題にすることすらできず、むしろこれを奨励しているのが実情である。立会人は、取材をされた上で話をされているのか大いに疑問である。そろそろ、弁護士の就職難という問題が、社会需要をろくに調査もせずに、しかも、途中の増加に伴う労働環境の変化も検証することもないままに、合格者の爆発的増加を続けたことに原因があるということに気づいてほしいと思う。
最後に、伊藤正志氏は、「『社会正義の実現』など法律上も特別の使命が要求される弁護士に、競争至上主義がそぐわないのは分かる。ただ、今でも頭打ち状態の合格者数をさらに減らすのはどうだろうか。活動領域を広げるため、弁護士も頭を切り替える必要があると思う。」と締めくくっているが、問題は、今年12月に大量の失業者が発生するという事態にどう対応するかということであることをまるで理解できていないように思う。これまで、即独やノキ弁で何とか取り繕ってきた隠れ法曹失業者が、公然と何百人と出現したときに、どう対処するのかということが社会的に求められているのであって、机上で非現実的な理想論を話している場合ではないのである。繰り返すが、修習生は1年間修習に専念してきているが、職がみつからなければ、失業保険すらもらえない立場にあるのである。生活に直結する問題なのである。また、そもそも弁護士が頭を切り換えたぐらいのことで、今年の12月に大量の雇用を確保できるというような魔法があるのなら、教えていただきたいものである。弁護士は、実際に事件を抱えてその処理に追われつつ、仕事をし、その中で経営改善に努力している弱小企業がほとんどである。マスコミのような大企業ではないので、広告宣伝にも資金を割く余裕はないし、自ら営業をする余裕もほとんどないのである。また、そのような努力をしたところで、即効性はないというのは社会常識のように思える。
最後に一言。法曹人口論について議論するにあたっては、実際に懸命に努力している若者の人生に関わる問題であるということを踏まえて発言していただきたい。修習生やロースクール生は社会実験の実験体ではないのである。少なくとも、マスコミ人であれば、実際に修習生の声を聞く取材をしてから議論していただきたいと思う。

2010/06/17

司法研修所に入寮してみる

私は、現在、弁護士会の修習委員会に所属している。6月には、全国の修習生指導担当者協議会が和光の司法研修所で行われるということで、参加することになった。寮に泊まることもできるということだったので、和光の研修所にはいったこともない私としては、松戸寮との違いをみてみようということで、宿泊を申し込んでみた。
 まず、和光市駅に着くと、駅から司法研修所循環バスがでていて驚いた。やはり修習生の数が違うということだろうか。それとも駅から歩いてゆけるような近いところには施設を作れなかったということだろうか。
 バスに乗って10分ほどで、司法研修所前に着く。研修所の中に入ると、誰もいなくてがらんとしていた。それもそうだろう、新63期は、まだ実務修習中で、現在は数少ない現行64期しかいないわけですからね。で、単にお泊まりするだけかと思っていたら、入寮手続という形式が使われており、1日だけ「いずみ寮」に入寮するということになった。修習担当の裁判官や検察官はかなりの数、入寮されていたが、弁護士の入寮は私1人だけであった。
 寮は、玄関に靴箱があり、スリッパに履き替えることになっている。寮内は、完全セルフサービスで、ベッドにシーツを敷いて、ふとんにカバーをかけてということから始めることとなった。松戸寮の入寮のときも確かこんな感じだったような記憶である。部屋は、ビジネスホテルより大きく、簡単な押入や棚もあり、机も1人で勉強するにはちょうどいいものが置いてある。幸い、歯磨セットは付いていたので、田舎のビジネスホテルに泊まったような感じである。夜は、無茶苦茶静かである。テレビがないので、パソコンでニュースをみることぐらいしかできなかったし、なによりも白い壁しかみえない夜は久しぶりであった。静かすぎて、パイプを流れる水の音とか、遠くを走る自動車の音が気になったほどであった。
 食事は、松戸寮と同じようなものである。400円で夕食が食べられた。安い。ちなみに朝食は360円で腹一杯食べることができる。
 とにかく広い敷地であるし、近くにには公園もあるから、居住環境としては良好である。建物もとてもりっぱである。膨大な国家予算が使われているんだなという実感が湧く。
 退寮の際には、お風呂掃除をせねばならないのかと多少不安になったが、さすがにそこまでやる気にはなれなかった。ただ、シーツやタオルは、リネン室まで運んで退出した。ちなみに、ひげ剃りはないので、持参する必要がある。
 結論的には、松戸寮よりは、周辺環境もよく、部屋もデラックスで人間らしいものにはなっているものの、ここで2か月の集合修習はつらいなという印象だった。松戸から湯島に通う時間がない分、勉強には打ち込めるだろうが、同じところにずっといるのでは気分転換が難しいような気がした。白い壁しかみえない生活は、もう弁護士になってしまった者には無理なように感じた。銭湯のような広いお風呂にもたまには入りたいと思うかも知れない。
 久しぶりに受験中の夢でもみるかも知れないと思ったが、意外とぐっすり眠れた。最近、忙しかったせいでもあろう。
 翌日は、各地の修習の実情について情報交換と議論が行われた。他会での修習生の様子を聞くと、修習生の置かれている現状がよくわかり、参考になった。同期の裁判官などとも話をする機会ができたことも収穫だった。
 というような次第で、今年の京都の修習生諸君ががんばって全員合格してくれることを祈って、1日入寮体験記を終えることとする。

2010/06/14

あじさいまつりと楊谷寺

長岡京市に事務所を設けてからは、土地勘を養う必要があると思い、できるだけ自転車で周辺にでかけるようにしています。もちろん、できるだけ現場をみるようにしていることもありますが、そのついでに地域の名所などにもでかけることで、お客様と話題が共有できるようになれればと思って、土日を使って、長岡京周辺を回っています。今回も、その関係での地元ネタということで、楊谷寺を紹介することにしましょう。
楊谷寺(ようこくじ)は、光明寺と善峯寺と並んで西山三山を形成しているとのことです。柳谷観音(やなぎだにかんのん)とも呼ばれています。弘法大師ゆかりのお寺です。
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独鈷水(おこうずい)という名水が湧き出ていることでも有名です。眼病によいお水ということです。
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楊谷寺の名物は、あじさいです。長岡京観光協会では、6月をあじさいまつりとしています。6月13日の日曜日の時点では、まだ、あじさいは1分咲にもならないような状態でしたから、見ごろは、6月下旬ではないかなと思います。
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楊谷寺は、長岡京市の南西の山の中にあります。自転車でゆくのは無理です。タクシーだと長岡天神駅から15分ぐらいかかります。

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