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弁護士法人 白浜法律事務所

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白浜の思いつき
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2010/05/30

天下分け目の天王山に登ってみる(その2)

天王山の山頂は、標高270メートルですが、この山頂からは、周囲は見渡せません。
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天王山までの登山道は、かなり急なところがありますし、竹の落ち葉で滑りやすいので、注意が必要です。京都で身近な登山ということで比較すると、大文字山よりは楽、しんどさで言えば、伏見稲荷の稲荷山ぐらいですが、稲荷山よりは山道がきついという感じでしょうか。
天王山の山頂付近から大阪方面が見渡せるところもありますが、ここからは、大山崎の合戦場は見渡せません。やはり、戦場が見渡せる旗掛松付近が戦術上も重要だったのだろうなと思います。
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天王山山頂までの登山道には、酒解神社(さかとけじんじゃ)とか、十七烈士の墓、三社宮などがあります。十七烈士は、禁門の変で敗退した長州藩のしんがりを務めた真木保臣らのことです。禁門の変では、京都の町は大火災に見舞われたのですが、大山崎も長州藩と幕府との戦闘があったために大火に見舞われたそうで、明治維新は町の復興から始まったということのようです。
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2010/05/30

天下分け目の天王山に登ってみる(その1)

またまた、地元ネタです。
5月30日の日曜日、天気もよかったので、長岡京市のお隣の大山崎町にある天王山に登りました。
天王山の登山口は、観音寺(山崎聖天)というところにあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E8%81%96%E5%A4%A9
観音寺は、長岡京事務所から自転車で15分ほどのところです。
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この階段は、かなりきついです。実は、登山後にお参りしたのですが、この観音寺から天王山に登る道もあるそうなので、先に観音寺をお参りしてから、天王山に登った方がよさそうです。
登り始めたときは、ほとんど人がいなかったのですが、帰るときには、沢山の人とすれ違うことになりましたので、隠れた人気スポットのようです。
旗掛松というところからは、大山崎インターが一望できます。ここが秀吉の時代から交通の要所であったことが実感できます。
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展望台や天王山山頂には、大山崎の合戦について解説した陶板が設置されています。
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2010/05/29

就職先確保は極めて困難という現状

第63期修習生の第3クールが終わりました。修習が半分終わったことになります。ところが、現在、就職先が決まっている修習生は、半数に満たないのではないかと思われます。極めて厳しい状況です。
第62期までは、弁護士会の担当者が四方八方に手を回して何とか就職先を確保していたわけですが、今年はもはや限界に達してしまった感が否めません。
周囲を見渡しても、採用人数を増やそうとしている事務所はほとんどありません。今後、独立する弁護士が増えることが予想されますが、勤務弁護士が独立した事務所が新たに勤務弁護士を増やすことにも期待できないところが多いようです。
就職後のミスマッチ発覚による事務所移転も増えているように聞きます。この情勢だと、事務所移転もかなり困難になっているものと思いますが、同様な事例は、おそらく第63期以降もかなり発生するのではないかと思います。
そうなると、第64期の就職戦線は、第63期の就職未定者とか、就職はしたもののミスマッチなどのために移転先を探している人との競争にもなりますので、更に厳しくなるように思います。その後も同様に厳しい条件が累積してくるということになりますので、就職戦線は、第64期以降は更に厳しさを増すことになるものと予測されます。
ところが、アサヒコムでは、社会人のための大学院ガイドの中の法科大学院の紹介の中で、就職難は一部の話であって、入学前から心配する話ではないと断言されているようですが、どこを取材された上での記事なのか、大いに疑問を感じます。
弁護士になるための就職状況が極めて厳しいことは現実ですし、これまで述べたとおり、その厳しさは年々増してゆくということはかなり強く予想されることですから、進路選択にあたっては、現場の声をぜひ参考にしていただきたいと思います。

2010/05/23

子どもにも有給休暇のようなものを与えてはどうでしょう

 法曹人口問題の話は、気持ちが上向きにならないことが多いので、久しぶりに完全なお思いつきを述べてみたいと思います。
 私は、今の日本社会は、非効率になってきているように思っています。特に問題と思っているのが、祭日があまりに多いということです。特に月曜日が休みになることが多いため、せっかく他の国よりも早く1日が始まるのに、週の初日から遅れてしまうということになっているように思います。裁判も、月曜日が開廷日ということになると、なかなか予定が合わないので、遅れてしまいがちです。
 私が司法試験の受験生時代に勉強した社会政策の知識によれば、日本で祭日が増えている原因は、日本では労働時間を減らすことが難しく、他の国よりも1人当たりの労働時間が長くなる傾向にあることから、祭日を増やすことで労働時間を減らそうとしたためだろうと思います。しかし、私は、1人当たりの労働時間を減らすには、有給休暇制度の利用促進を図るのが本筋であって、祭日を増やすのは、社会全体を非効率なものとして、国際競争の観点からは問題だと思っています。
 祭日であろうと社会は動いているわけですから、結果的には、休日出勤をせねばならない人が増えているわけで、労働時間が減少しているのは、公務員などのようにきちんとした労働環境が与えられている人に限られていることになっていないだろうかと疑問に思います。企業としては、休日出勤などが増えると結果的に総体的に賃金コストが増えることになって、経営上のコストアップにつながりますし、公務員が休んでいることによって、各種届出などもできないし、証明書等の発行サービスも停止されているということで、仕事が非効率にもなります。結果的に、国際競争の面では不利な立場を強いられることとなります。
 家庭との関係で言うと、祭日は学校が休みになりますから、祭日に仕事にゆかなければならない保護者には、子どもをどうするのかという問題が生じます。結果的に、祭日に子どもを預ける環境がない家庭では就ける仕事も限られることになります。このことは、特に女性に不利に働いているのではないかと思います。また、学校側も、祭日が増えたことで、授業に余裕がなくなっていて、結果的に子どもの学力低下にもつながっていることは否めないと思います。
 となると、祭日は減らして、有給休暇制度の利用を徹底させる、例えば、取得率が悪い企業には課税を強化するなどの方策を採用するのが本筋だと思います。ただ、親が有給休暇をとっても、子どもは学校にいっているということだと、遊びにゆけないということになります。とすれば、親の有給休暇に合わせて子どもも休みをとってもいいということにすればいいのではないかと思います。というか、子どもも法定の有給休暇に相当する日数は休ませなければならないということにすれば、有給休暇の取得率も増えることになるのではないかと思います。
 このようにすれば、日本社会全体の効率性は増すのではないかと思います。どんなもんでしょうか。