2010/12/25
新63期の就職結果
例年のことですが、就職結果の調査とブログでの公開をやっているのは、白浜だけなので、報告させていただきます。
新63期の合格者数は、1,949名でした。昨年の1,992名から43名の減少です。
このうち、弁護士として登録できる日の初日に登録した人は1,571名ということらしいので、昨年の1,694名からは123名の減少です。
次に、新63期から採用された検察官は、66名と発表されています。昨年の67名から1名減少です。同じく裁判官の数は98名で、昨年の99名から1名減少しました。
この結果、1,949-1,571-66-98=214名が、初期登録できるときには法曹にはならなかったということとなり、二回試験合格者に占める比率は11.0%と言うことで、昨年の6.6%からは大幅に増加してしまいました。現63期の22.6%よりは改善していますが、ロースクール出身の修習生の中では初期登録しなかった人の比率が2桁となったのは初めてのことです。
就職決定時期が遅れる傾向も顕著です。今年の夏の内定状況からすれば、よくこれだけ登録できたというのが私の実感です。即独やノキ弁の比率が上昇しているのではないかと懸念されます。
いずれにしても、司法試験合格者の就職状況の悪化は、急激です。今年は、更に厳しくなることは確実です。修習生諸君が早期に就職先を確保されることを祈念してなりません。
二回試験合格直後に法曹にならなかった人の推移
59期 27人 2.33%(合格者数1,158人)
現行60期 69人 4.94%(合格者数1,397人)
現行61期 33人 5.42%(合格者数609人)
新61期 88人 5.08%(合格者数1,731人)
現行62期 51人 14.4%(合格者数354人)
新62期 132人 6.6%(合格者数1,992人)
現行63期 44人 22.6%(合格者数195人)
新63期 214人 11.0%(合格者数1,949人)
※ 上記の数値は、白浜の独自調査によるもので多少の誤差があります。また、一括登録時期後に弁護士登録した人は考慮していないことにもご注意願います。