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2007 新春号 vol.2 白浜法律事務所報

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2007 新春号 vol.2 白浜法律事務所報

新年を迎えるにあたり、事務所報第2号をお届けします。スタッフの増員、充実は当事務所の課題の一つでしたが、先日ご報告しましたとおり、昨年10月から当事務所に山口智弁護士を迎え、弁護士4人体制で日々業務を行っております。事務局スタッフも6名となり、総勢10名で各案件への対応にあたる毎日です。本年夏には5人目の弁護士を迎え、当事務所のさらなる発展への第1歩の年にしたいと考えております。本年もどうぞよろしくお願いします。

 

弁護士生活20年の節目にあたって

弁護士 白浜徹朗

なぜかしら、まだまだ若造と言われることの多い私ですが、今年で弁護士になって20年ということとなりました。弁護士になるためには司法試験に合格した上で、司法研修を受けねばなりませんが、私は、その司法研修所の第39期生です。今年、当事務所に入所した山口弁護士が第59期生ですから、20年前の自分をみているような気がします。この20年で、弁護士を取り巻く環境は大きく変わりましたが、特に、この数年の変化には激しいものがあります。まず、弁護士になる人数が4倍ほどに増えました。弁護士になるための事務所訪問は、シューカツと呼ばれるようになるなど、様変わりしているようです。次に、弁護士の法人も認められるようになり、大きな事務所も増えてきました。破産や再建の手続が大きく変わり、大型倒産やM&Aなど、弁護士の業務も大きく変化し、企業活動に近いものとなりつつあります。その一方で、司法書士さんにも簡易裁判所の代理権が与えられるなど、弁護士と実質的に競合する職種が増えました。この他にも、弁護士をめぐる変化には数え切れないほどのものがあります。20年前には、こんな変化は考えられませんでしたが、当事務所が、何とか今に至っているのは、ひとえに依頼者の方々のご厚情の賜と思います。また、これまで私を支えてくれたスタッフの努力にも感謝せねばなりません。当事務所は、今後も、時代の変化に対応した変革を続けたいと考えております。今回、この改革の一環として、事務所報第2号を作りました。ご笑覧いただければ幸いです。今後とも、よろしくご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

「貯蓄から投資」にご注意

弁護士 遠山大輔

「貯蓄から投資へ」という言葉がマスメディアで繰り返し取り上げられ、世の中に定着してきそうな状況です。資産運用のあり方として、投資をお考えの方もおられると思います。大量の労働者が定年退職する「2007年問題」も間近ですし、老後のためにと退職金の運用を検討しておられる方も少なくないのではないでしょうか。そこで、ちょっと気をつけていただきたいことがあります。一口に投資といっても、商品(サービス)には様々なものがあります。株式にも現物取引、信用取引がありますし、国債、社債、商品ファンド、商品先物取引、抵当証券、金取引、デリバティブと枚挙にいとまがありません。これらに加えて、巷には、最近流行の未公開株式や、元本保証で高利回りを謳うものなど、正体不明の商品が溢れています。横文字商品の委託販売を装って、実体としてはネズミ講、マルチという場合も少なくありません。商品を選ぶ時点で、すでにだまされている場合もあるのです。私は、全国先物取引被害研究会に参加していることもあり、様々な金融商品の被害実態に触れる機会がありますが、まずは商品自体を疑うことが大切です。商品自体は違法なものではないとしても、リスク判断についての危険もあります。取引を勧誘する営業マンは、商品を勧めると同時に、リスクについてもある程度は説明してくれるでしょう(なかには全くリスクを説明しない場合もあるかもしれませんが。)。ですが、簡単にはリスクについて分かった気にならないでください。真っ暗な井戸をのぞき込んで、井戸の深さが分かるでしょうか。その営業マンは、井戸の奥の方を照らして説明してくれるでしょうか。一般的にそのようなことは期待できません。あとになって、「こんな話は聞いていない。」と思っても、取り返しがつかないかもしれないのです。汗と涙の結晶である退職金を失うことになりかねません。訴訟でお金が返ってくればまだ幸いですが、それでも時間とコストはかかります。もしお悩みがあれば、お気軽にご相談下さい。転ばぬ先の杖になれると思います。

 

 

タクシー

弁護士 豊福誠二

机の前にずらっと並んでいる事件ファイルを眺めてみると、どれをとっても深刻な紛争ばかりで、他愛もない話というのは一つもありません。深刻だからこそ一所懸命考えようという気になるのですが、その反動からか、他愛のない話は大好きです。タクシーに乗る楽しみは、もちろん、運転手さんとの会話です。他愛もない話ですいません。いろんな方がおられましたが、今でも覚えているのはMタクシーのFさん。運転席の付近に、いわくありげなお守り札や、魔よけの記号(だと思う)のシールが、耳なし芳一のようにべたべたと貼ってありました。変わっているので、「これはなんですか」と聞いたところ、待っていたとばかり霊界の話が始まりました。「私は霊感がすごく強いんです。私、五条のトンネルを通るときには、いっつもふーっと右にハンドル取られるんです。あそこ通るときには、かならずハンドル強くにぎって、呪文いうて…」話が止まらなくなりました。家の前に着いても話は終わらず、結局40分ほど霊界と死者の話を聞かせてもらいました。もちろんメーターは倒して。「ぜんぜんかまへんのです」とおっしゃってましたが、あの方、ちゃんと儲かっておられるんだろうか、今でも心配です。ある中型タクシーに乗ったとき、中型の運転手は、車両が黒いため、結婚式や葬式にも呼ばれる場合があり、粗相をしないように、特別の訓練をせねばいかんのだというお話をうかがいました。地域によっては、結婚式に向かうタクシーが通ってはいけない橋、お葬式のときに通ってはいけない道や言ってはいけない言葉などがあるそうです。狭い道で離合するときも、結婚式のタクシーは絶対にバックしてはだめで、お金を渡して対向車にバックしてもらうのだとか。これは勉強になりました。事務所でこの話を白浜先生にしたところ、「結婚式に『一条戻り橋』なんかもってのほかやろな」。なるほど、そのとおり。笑福亭笑瓶の無名時代を知っているという運転手さんの車に乗り合わせたおかげで、彼の無名時代のエピソードを知ることができましたが、人に話してもあんまりうらやましがられませんでした。ちょっと残念。

 

 

1ヶ月目にして思うこと

弁護士 山口智

弁護士になって約1ヶ月が経ちます。弁護士になって感動することは、書面など、自分の名前において作成出来るという点です。修習生時代も、訴状等の作成をしていましたが、それはあくまでも指導担当の先生の名前で作成されるものであって、自分は補助でしかありませんでした。自分の名前で書面等を作成するということは、一方において、自分が全ての責任を負わなければならないということでして、そのことは常に念頭に置いておきたいです。この1ヶ月間で、感じることは、依頼者の方に納得していただくということは難しいという点です。先日、米国の訴訟におけるディスカバリー手続きに関わる機会がありました。守秘義務があるため、訴訟の内容については書くことができませんが、ディスカバリー手続きとは、簡単に言えば、証拠開示制度のことです。米国の訴訟では、原則として、手持ちの証拠は全て相手に開示しなければなりません。開示対象は、正式な文書のファイルだけに限定されず、訴訟と関連性のあるEメールや会議の非公式なメモなどにまで及ぶことになります。日本でもこのディスカバリー手続きのような制度の採用が議論されることがありますが、仮に、日本でこの制度が採用された場合、この制度によれば事実が明らかになるので、依頼者の方に納得して頂くことが多少は容易になるような気がします。とはいえ、人というのは複雑で、事実をそのまま伝えても納得されない方もいます。そのような依頼者の方に対して事実を正確に伝え、かつ、それを納得して頂けることこそ弁護士の力量だと思います。事実を単に明らかにし、伝えるだけでは弁護士の役割を完全に果たしたことにはならないでしょう。先日、受任していた刑事事件の依頼者の方に対して、事件の内容についてどのように事実を話せばよいのか分からず、困惑してしまったことがあります。客観的事実をそのまま伝えても納得していただけないと思ったからです。こちら側に不利な事実であってもその事実を依頼者の方に納得していただける弁護士が依頼者の方から信頼される弁護士だと思います。修習中には色々な弁護士の先生と接してきましたが、仮に不利な事実であっても、依頼者の方に対し不利であることを伝え、納得していただく弁護士の先生は信頼感がありました。事実を依頼者の方に納得いくように伝え、信頼される弁護士になりたいと思います。

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