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白浜法律事務所報

2008-2009 霜寒号 vol.5 白浜法律事務所報

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2008-2009 霜寒号 vol.5 白浜法律事務所報

あちこちのツリーが目を楽しませてくれる季節になりました。この度、新しい弁護士が誕生しました。当事務所唯一の女性弁護士です。新しい視点で皆様のニーズにお応えできるものと思います。ご期待下さい。なお、本号をもって年始のご挨拶に代えさせていただきます。良いお年をお迎え下さい。

 

細川弁護士をご紹介致します

弁護士 白浜徹朗

我が事務所に新しく加わってくれた細川友貴子弁護士をご紹介致します。
細川弁護士は、大阪大学から京都大学のロースクールに入学し、本年12月に司法修習を終えたばかりの新進気鋭の弁護士です。
我々弁護士は、視点が偏ってしまうと、事件を正しく把握できなくなることがあります。この点、弁護士が男ばかりとなっていた我が事務所は、女性からの視点が欠けていたところがありましたし、女性の弁護士を求めるお客様のニーズに十分に応えることができていなかったところもございます。
細川弁護士は、この点をカバーするに余りある逸材と思っておりますし、細川弁護士の加入によって、我が事務所としても男女共同参画社会の実現に少しだけ寄与したことにもなります。
なお、細川弁護士は、誰でも話しやすい気さくな雰囲気の持ち主ですし、フットワークも軽く活動的で、短期間の司法修習の中でも色々なイベントなどに顔をだし、弁護士や裁判官の中に広い交友関係を築いたという人物です。将来我が事務所を担ってくれる人材と見込んでおりますので、ご期待いただきたく存じます。

弁護士会の法律相談事業で勉強させていただいております

「所長の近況」
〜今年はファーストコンタクトを大事にしたいと思います〜
次に、所長である私の近況についてご報告させていただきます。私は、弁護士会の中で色々な仕事をさせてもらっておりますが、今は、主に法律相談センターというところの運営に関わる業務を担当しています。
法律相談は、弁護士と市民が初めて接する機会(ファーストコンタクト)ですから、弁護士の法律相談に問題があると、弁護士という職業への不信感につながったり、弁護士に頼むことができなくて泣き寝入りのようなことになってしまうような人がでたりしてしまいます。ですから、法律相談は、弁護士にとって最も大事な仕事です。このため、弁護士会では、相談の質の向上に努力しておりまして、どんな小さなことでもいいので、相談に苦情などがあればお申し出いただくように広報しております。この関係で、この2年ほどは、ほぼ毎日のように弁護士会の1階の相談事務室を訪問して、問題が生じていないか確認して、何か問題があれば事務スタッフに対応を指示することが日課となっておりました。幸いなことに、苦情は前よりは減ってきておりますので、ほっとしているような次第です。
個人的にも、弁護士会の相談事業に関わることで、法律相談ではどんなことが問題となるのか、市民の弁護士に対するニーズはどんなところにあるのかということを痛感することもあり、大いに勉強させてもらいました。私としては、この経験で得たことを、事務所の中でも生かすようにしてゆこうと思っています。
今年からは弁護士5人体制となり、所長たる私としては今まで以上に事務所全体に目を行き届かせねばならないようになります。我が事務所でご相談いただいたことで、お客様がトラブルから立ち直るきっかけとなったり、事務所から帰られるときにほっと安心できたなと思っていただけるような事務所となるように、所員一同努力する所存ですので、今後とも、よろしくお願い申し上げます。

 

 

ご挨拶

弁護士 細川友貴子

私、細川友貴子は、この度、白浜法律事務所において弁護士としての第一歩を踏み出すことになりました。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
私は、大阪で生まれ育ち、大阪大学法学部から京都大学法科大学院を経て2008年に大阪での実務修習を修了し、京都に着任致しました。
好きなことは、食べ歩きで、これからは、京都のおいしいものをあちこち探索していく中で、京都の町になじんでいけたらと思っています。
私は、大阪大学在学中無料法律相談活動に参加していたときに、相談者に喜ばれた体験が大変印象に残り、弁護士を一生の仕事にしたいと思うようになりました。法律相談活動は、京都大学法科大学院在学中も続けており、弁護士になりたいと思う私のモチベーションとなっておりました。無料法律相談や実務修習を通じて、色々な法的問題がいかに一人一人の人生に大きく関わる問題であるかという重みも感じました。私は、弁護士になるにあたって、このことを常に心に留め置き、一つ一つの担当事件に丁寧に向き合って、全力で取り組もうと思っています。また、弁護士として、独善に陥ることなく、あくまで事件は相談にこられる方のものであるということを忘れないようにしながら、お客様の事件の解決をサポートしていきたいと思います。
ところで、私は、当事務所では唯一の法科大学院出身者であると共に、唯一の女性弁護士ということになります。事務所内で先輩弁護士とは異なった視点を投げかけて、事務所内の議論の活性に貢献できたらと思っております。
もとより未熟ではございますが、皆様のご期待に応えることができますよう、誠実に職務に励み努力を重ねる所存です。宜しく御指導、御鞭撻の程を何卒お願い申し上げます。

 

 

サッカーが大好きです

弁護士 遠山大輔

私は、サッカーを観戦するのもプレーするのも大好きです。サッカーの魅力は、個人対個人、組織対組織、そして個人対組織という多様なせめぎ合いが同時に存在することにあると思います。個人が、あるいは組織として相手の予測を上回ったとき、素晴らしいプレーが生まれます。下手なりに、そんなプレーに関われたときには、言い様のない嬉しさを感じるものですし、一流選手のプレーは見るだけで感動します。
毎年11月、弁護士、裁判官、検察官など法曹関係者のサッカー好きが都道府県別にチームを作り、全国大会を開催しています。毎年参加チームが増えており、今年は16チームがエントリーしました。弁護士人口の増加により、若くて上手な人も増え、元Jリーガーという弁護士も参加しています。私は修習生の頃から京都チームのメンバーとして参加させてもらっています(ヤングチームではなく、ベテランチーム)が、慢性的な運動不足で年々運動量は落ち、やめられないタバコのせいですぐに息が上がるといった状況で、残された選手生命はあまりないようです。ただ、今年は8月から減量をして大会に臨みましたので、昨年よりは走ることができました。
京都チームは、キャプテンの統率力の下、チームの和を大切にするのをモットーとしており、いつも楽しくプレーさせてもらっています。法曹関係者の大会とはいえ、時には激しくぶつかる場面もある中で、声を掛け合い、励まし合いながらパスをつなぐのは、非常に心地よいものです。ベテランチームの成績は、12位と振るいませんでしたが、来年に向けてさらに減量を頑張ろうと決意しました。タバコは・・・。
当事務所も、事務局を併せれば10名を超える規模となっています。個人の能力とチームワークとを合わせて、常にベストを尽くしていきたいと思います。

 

 

遺言の問題について取り組んでいます!

弁護士 山口智

先日、私は、京都市の法律相談の受付担当者の方に対しまして遺言の講義を行いました。私自身も、そのような機会を利用して遺言についての勉強をさせてもらいましたが、その過程で、遺言の作成について思うに至ったことを述べようと思います。
遺言の種類には色々ありますが、弁護士としてよく扱うのが公正証書遺言と呼ばれる遺言です。どの遺言についてもその作成方法が法律上厳格に定められておりまして、これに反した場合、原則としてその遺言は無効となりますが、公正証書遺言の場合、公証人という法律の専門家の前で作成するものなので、通常、遺言が無効となることはありません。その点で、確実に遺言を残そうと思う方は公正証書遺言を作成することが多いようです。
一般の方の意見を聞きますと、公正証書遺言の作成に関しては、弁護士は関与できず、相談しても無駄だとお考えの方が案外多いようですが、そのようなことはありません。むしろ、弁護士に相談すれば、信託銀行等ではあまり考えられていない、今後発生する可能性のある紛争を予防するための遺言作成のアドバイスも行えますし、遺言作成の場にも立ち会うこともできます。また、遺言を作成しても、法律上、遺言の内容通りに財産を受け渡すことができない場合もあります(遺留減殺請求等)ので、弁護士による内容のチェックが必要です。
弁護士会では、遺言の相談を簡単にできるようにする改革が進められています(刑事事件の当番弁護士のような制度)。私は、その委員会にも所属しておりまして、今後も遺言作成への弁護士の関与の拡充を図る弁護士会内の体制作りが進むものと思われますが、以上述べました観点から考えましても、公正証書遺言を含め、遺言の作成に弁護士が関与していくことの必要性を私自身も感じております。

 

 

裁判員裁判に向けて準備しています

弁護士 拝野厚志

1.裁判員裁判のカウントダウン
平成21年5月21日から裁判員裁判が始まります。いよいよ待ったなしとなって、各弁護士は本番さながらの模擬裁判や様々な研修に参加するなど、準備に余念が ないところです。私も京都弁護士会主催の研修を受講してきました。

2.書面から話言葉へ
裁判員裁判の一番のポイントは、主張すなわち弁護士として言うべきことを、口頭すなわちしゃべり言葉で裁判員に伝えなければならないということです。これまでの日本の裁判は書面により法律の専門家である裁判官に向かって正確に主張を伝えるものでした。しかし、裁判員裁判では法律の素人である裁判員に法廷で話言葉で弁護士の言い分を伝えなければなりません。このため、研修では、紙を読み上げることは禁止され、何も見ずにやるようにとの指導を受けました。ただし、外国の法廷ものの映画に出てくる弁護士のようにあまりにおおげさに話すのも時としてウソっぽく聞こえるというおそれもあるようです。結局は各弁護士の人となりが反映するといったところでしょうか。

3.裁判員裁判に向けて
若かりし頃、「評決」のポール・ニューマン演じる弁護士にあこがれたものです。私が、ポール・ニューマンのような弁護士を演じることができるかどうかは別として、裁判員裁判が国民の期待に応えるものになるかどうかは、弁護士を含めた法曹三者の今後の運営にかかっています。それぞれに意見はあるにせよ、せっかく導入された制度ですから、よいところを活かすような運用を創意工夫して、積極的に提言していこうと思っています。

 

時間を作る仕事

事務長 田村 彰吾

弁護士事務所の事務局という仕事は、世間一般にはあまり知られていない職業だと思います。弁護士の仕事は、映画や小説又はニュースなどで目にされる機会も多いと思うのですが、事務局は?と言われますと、なかなかイメージしにくいというのがほとんどの方ではないかなと思います。
はっきり言いますと、事務局はただ弁護士の補助を行うだけなのです。その弁護士はと言うと、実に様々なことに時間を割いています。本来、弁護士はお客様と綿密に打合せをし、聞き取った内容を書面にしたり、相手方と交渉したりすることが仕事なのですが、弁護士会の会務など公的活動に加え、普段作業に使っているパソコンの設定や営業に来られる業者さんの応対、果ては事務員の個人的な悩み相談にまで時間を割いているというのが実態です。事務局はこういった「弁護士の時間」のうち可能な部分を肩代わりしているのです。つまり表題とおり、「弁護士の時間を作る」ことが事務局の仕事なのです。
もちろん事務局も勤務と研鑽を重ねれば、裁判事務に詳しくなり、実務的な内容を裁判所や執行官と打ち合わせたりする機会も出てきますし、時には「こういう方針の方が良いのではないですか」などと提案することもありますが、基本は補助業務なわけです。
船頭多くして船山に上る、などと言いますが、弁護士に相談して、船が山に上るようではいけません。お客様のためより効率的に目的地へ向かう必要があるのです。ですから事務局は影の存在でなければなりません。そのため、私たち事務局の仕事は世間一般にはあまり知られない職業となっているのかも知れませんが、私たちは、事務局として、弁護士を支えることで、お客様へのお手伝いができればと思って、日々研鑽に務めております。

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